交通事業者の主な意見
○「車いすの階段での担ぎ上げについて前向きか、後ろ向きかどちらがいいのか、本人に確認。持ち上げるときは、荷物のようでいやだという指摘があるので「せ一の」とか「いち、に、さん」ではなく「いち、に、はい」というかけ声にしている。かけ声はタイミングを合わせるため、腰痛事故防止上必要。
○視覚障害者の誘導時の説明が難しい。ホームに列車が入るときに恐怖を覚える。自分が階段や段差などに納得しないとなかなか足を踏み出せない。普段は色々なところから情報を得て歩いていることに気づいた。点字ブロックは有り難い。
○耳の不自由な方は見分けにくい。バスの案内はマイクで行うよう指導しているが、聴覚障害者の方については見直す必要がある。講師の河合氏より、「聴覚障害者は成育歴、教育歴、それから生活環境によりコミュニケーション能力が異なっている。生活環境により、お礼も言えない人がいるのはそのためである」「障害者にわかりやすいということは、健常者にもわかりやすい」などの意見が出た。