はじめに
本テキストは、「空港従事者の障害者に対する接遇介助テキスト」として取りまとめたものである。
高齢者・障害者が安全かつ円滑に、快適に交通機関を利用できるようにするためには、エレベーター、エスカレーター等のハード面の整備はもちろんのこと、ソフト面の整備が必要である。しかし、現実には障害者の方々の移動は困難であり、人的な対応で心理的ストレスを感じている現状がある。このことから空港従事者の方々に障害者の方々の移動の困難さを理解していただくための講習会用テキストとして、各障害当事者の意見を踏まえて作成したものである。
障害者の方々の立場から、具体的に示したものとして本テキストは最適なものである。本テキストが空港関係者により使用され、空港に従事する方々と障害者の方々の理解の促進を切に望むものである。
最後に本テキストの作成に大変にご尽力されたDPI (障害者インターナショナル)日本会議、ヒューマンケア協会に深く感謝する次第である。
平成12年10月
交通エコロジー・モビリティ財団
会長 大庭浩