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■道を聞かれたら

道を聞かれたら、介助者は視覚障害者の斜め後ろに立ち、行き先をイメージしやすいように同じ方向を向いて、言葉で方向を教えます。

いっしょに歩いて誘導するときは、視覚障害者の右側(犬が左側なので)に立ち、左肩か左腕を持ってもらって案内します。(図1-4)

 

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図1-4 盲導犬

 

■道路を横断しようとしているとき

盲導犬は、交差点では、赤信号、青信号という色で判断するようには訓練されていません。視覚障害者が耳で車の流れや人の足音などから横断のタイミングを判断し、盲導犬に命令するのです。その際、横切る車があるときなどは、命令しても犬は進みません。これを「利口な不服従」といいます。

盲導犬が横断歩道の手前などで、車が通り過ぎたのにまだ止まっているようなときは、まわりの人が状況を伝え、「今、渡れますよ」など積極的に援助の声をかけ、援助するようにしましょう。

 

■自動改札機を通るとき

通常、盲導犬をともなった視覚障害者が自動改札機を通る場合は、次のように行なっています。

「キップ」という命令で盲導犬は券売機へ行きます。金額ボタンには点字案内がついているので、それを確認しキップを買います。

「カイサツ」という命令で犬は改札口まで行きます。盲導犬は自動改札機の前でいったん停止し、鼻をキップの投入口につけます。視覚障害者は、手探りで犬の首〜頭〜鼻と撫でていくことで投入口を知り、そのまま手を滑らせ、排出されたキップを取ります。

混雑しているとき、券売機や自動改札機の故障など、不慮の出来事で障害者が困っている場合は、まわりの人が状況を説明したり、援助するようにしましょう。

(財団法人アイメイト協会 協力)

 

(※盲導犬については、各協会での指導方法や考え方が違う場合があります)

 

 

 

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