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(6) 車内での案内

どんな困難がありますか?

● 車内の案内放送がわかりません。電光掲示装置がない場合、聴覚に障害のあるお客さまは、車窓から、駅名、停留所名、景色等を見て降りる場所を判断しています。

● 補聴器を使用しているお客さまは、車内放送等の音量が小さいときだけでなく、音が大きすぎても(拾った音を補聴器が拡大してしまうため)、聞き取りにくくなります。また、周囲の雑音が大きい走行中の車内も聞き取りにくくなります。

● 事故などで車両が止まっても、放送だけでは何が起きたのかすぐに情報が得られません。

 

駅名等の表示が汚れたり、物陰になって見にくくなっていないか、日常的な点検が必要です。

車内放送の音量が常に適切か配慮が必要です。

 

電光掲示や車外の視覚情報が頼り。

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視覚情報の不足は人的対応でカバー

駅構内、車内の案内放送に加えて、電光掲示装置の導入も増えています。しかし依然として音声のみによる案内が多いのが実態です。駅構内のサイン等も今後さらに見やすく改善されると考えられますが、現状では、乗務員、駅員による心配りとサポートがとても大切です。

 

 

 

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