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4] 本年度の研究で得られた成果の確認と今後の進め方

今回の検討会では、最終的に以下のことを確認した。

・ 本委員会としては、一元的な敷設方法の提案を重視するため、多くの駅で実現困難なことを踏まえて、60cm幅ブロックの縁端敷設案を今後の検討対象から外すことにする。

・ 加えて、既存の敷設方法との誤認を生じる可能性が憂慮されることから、異種2列敷設方法案も今後の検討対象から外すことにする。

・ 点状ブロックに線状突起1本を付加する方式の検討においては、既設駅において主流である30cm幅ブロックに線状突起を付加することで、40cm幅ブロックと同等もしくはそれ以上の性能を有し、かつ内外方を検知可能とする敷設方法を提案することが中心的な検討課題となる。

・ 今後必要となる種々の実験計画案の長所・短所を比較検討した事務局案を次回委員会に提出する。

・ なお、今年度の検討結果を受けて、現行ガイドラインの記述のうち、以下の点の改正を提案することとしたい。階段等から連続して敷設された誘導ブロックとホーム縁端部の警告ブロックが交わる箇所(T字部)については、連続する誘導ブロックから点状ブロックへの切替わりの検知性が低いことから、警告ブロックの敷設幅を60cmとすることで検知性が高まるという実験結果を受けて、縁端部の警告ブロックに接したT字部の誘導ブロック3枚を警告ブロックに変更する。

・ 今年度の最終報告書については、事務局案が完成次第、委員の方に査読をお願いする。

・ 本委員会は来年度で終了予定であるため、できるだけ早い時期に次の実験を実施したい。被験者の参加が必要な屋外実験となるため、夏前(できれば梅雨季前)に実施したい。このため、4〜5月に次回委員会を開催したい。

以上

 

 

 

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