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・ 警告ブロックを認識しても、どちら側が線路側であるかを錯誤して転落することがある。しかし検討1の条件の中では、内側か外側かが認識できるのは条件3の2]のみである。ブロックにより、方向を知らせることは必要条件なのかどうかを先に決める必要がある。それが不要だとすれば、検討1に条件3の2]を設定する必要はない。

・ 前回も議論したが、その問題はブロックだけで解決できるかということも問題である。まず第一には、幅拡張時のブロックの検知性を比較検討することとしたい。内と外の問題はその後になる。

・ いずれにしても内と外がわかるための引き方は検討しなければならない。

・ (事務局)ブロックの「誘導」ということに関しては、検討3及び、総合的検討の中で議論する。

・ 構造的な問題で、60cm幅のブロックを敷設できる箇所とできない箇所がある。統一できなければ、却って視覚障害者を混乱させることにならないか。内と外がわかることは大事なことであるが、60cm幅の敷設が困難という実態もある。その点もぜひ議論して欲しい。

・ 実施上の問題は確かに存在するが、データで裏づけされた数値の問題とは別にしなければ、中途半端な結論が出て、再度検討することになりかねない。従って、実験を行ってなるべく客観的なデータを押さえながら、実施上については、もう一度この場での提言を含めて今後の計画案を検討することにしたいが、如何か。

・ 昨年までとは事情が異なり、バリアフリー法案により、新設大改造のものは、罰則付きで、11月から義務付けということになった。従って、ある方法が決まれば、できる限りそれに沿った敷設法が進められることになる。

・ 検討1では、まず、幅のみに着目し、方向に関しては別途検討を行い、今後、実施面も含めて総合的に検討するということでよいか。

 

検討2では、柱のためにブロックを直線配置できない配置方法の一元化に向けた基礎資料を得るために、数種類の配置方法によりブロックを敷設した模擬環境において、実歩行を伴った主観評価試験を行う。

・ ヒアリングで視覚障害者が意見をいう場合、自分がホーム上のブロックをどのように認識しているのかが基本となる。警告ブロックを誘導ブロックとして利用する人が相当数いるために、この柱の問題が発生すると思われ、そのような立場では、柱を避けても連続して敷設するということになる。従って、ホーム上で視覚障害者がどのように行動しているかの実態を先に押さえる必要があるのではないか。また、警告ブロックに誘導の要素をいれるかどうかは、敷設側の問題であるともいえる。

・ 異種2列敷きで、誘導ブロックの方が柱にぶつかる手前で、その1枚を、警告ブロックに変えて、その部分は警告ブロック2枚敷きにする。それが検出できるかどうかという実験はできないか。

 

 

 

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