杖なし誘導なし異2-1と杖なし誘導なし異2-2では、それぞれ1回ずつの無停止試行があった。これは同一被験者によるものであり、横向き線ブロックを踏んで確実に認識したうえで、その場所がホーム縁端でないと判断して進んだものである。それ以外では、この3条件間に顕著な差は認められない。無停止となった試行の内容は資料編2-8を参照されたい。
この実験結果から、「異種2列敷設はホーム縁端を知らせる意味を持ったブロック敷設方法である」ことを正しく認識していれば、警告ブロックを60cm幅で敷設したものと同等の効果が期待できるが、意味を理解していない場合、誘導路として誘導ブロックが敷設されている他の場所との誤認の可能性があり、異種2列敷設を適用するためには検討すべき大きな課題があると言える。