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7.5 スピーカの音圧

 

図7.5.1 スピーカからの距離と音圧減衰量

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備考1. 本図はスピーカの音圧減衰量(dB)=20 log(スピーカとの距離(m))をグラフ化したもの。

2. 使用例

(1) スピーカの性能表に記載された出力音圧レベルが106dB(1W/1m)のスピーカにおいて、スピーカとの距離が10m離れた位置の音圧(dB)を求める場合、本表のスピーカとの離れた距離が10mの時の音圧減衰量は20dBであるので106dBから20dB減じて86dBとなる。

(2) スピーカの出力音圧レベルは90dB(1W/1m)のスピーカから50m離れた場所で船内放送を聞きたい。また、その場所の騒音が60dBあるが、明瞭な音声*1で聴きたい時、スピーカの音圧を何dBにすればよいか求める場合、50m離れた位置の音圧は前例題と同様にして求めると約34dBとなり、その場所の音圧は56dBとなる。この音圧は騒音より4dB低くなる。明瞭な音で聴くためには騒音より3dB大きな音が必要であるので現在の音圧90dBより7dB大きな97dBの音圧が必要となる。

*1 (参考文献:ユニペックス(株)資料)

騒音とスピーカ音圧の関係

音楽、鐘が鳴っているという感じる程度 騒音レベル+0〜3dB

放送内容が十分判る程度 騒音レベル+3dB

どんな時でも注意する程度 騒音レベル+6dB

 

 

 

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