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図4・68 2条空中線の場合の間隔

 

(3) ホイップ空中線の取付け要領

下記に従って装備する。図4・69に空中線部にプリアンプが付属されていない場合の受信用の取付け例を示す。

なお、用途としてはMF/HF送信用(10mホイップ等)、ファックス受信用(2.6mホイップ等)、受信用(6mホイップ等)、ナブテックス受信用(2.6mホイップ等)等に使用される。

1] 空中線素子が垂直となるように取り付ける。

2] 空中線取付支柱を設け、これに取付金具を用いて固定する。

取付金具は亜鉛めっきの銅製またはSUS製とする。

3] 空中線と取付金具の接触部には振動緩衝材を挿入する。(t=2mm程度のゴム板等)

4] ホイップ空中線の垂直部が動揺しても他の構造物や空中線等に接触しない位置とする。(長いもので2〜3mの振幅を有することがある)

5] 接続箱は、金属製とし空中線の直近の保守に便利な位置に取付ける。ケーブルの導入は、防水グランドによるものとし、下部より行う。

6] 箱体に接地端子を設け、平角銅板で船体構造物に接地する。ワイヤータイプで行うと、錆などで長期間の使用に耐えなくなる。図4・69c参照。なお、接地端子部はさび、塗装などをよく落として接続する。

また、接地端子部には、防錆としてシリコン等で覆うとよい。

7] 引込み線は、がい装にビニル防食を施した同軸ケーブルとし、接続部の近くで、ループをつくり、長さに余裕を持たせておく。

 

 

 

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