日本財団 図書館


一般的に、無線機器メーカーが、工事要領書にこれらのスペースをサービススペースとして記載している。

2] GMDSS機器の表示にはCRTや液晶を使用したものがあるので、室内の照明や直射日光によって光が反射し、見にくくならないような場所を選ぶこと。

ただし、操作に必要な照度は確保する必要があるので、場合によっては調光を設ける等の対策を施工のこと。

3] 通風がよく、雨、海水等のしぶきが直接かからない場所に装備する。

機器内部に冷却用ファンを装備している場合には、排気スペース(50mm以上)を確保すること。また、専用の独立電源装置を設ける場合には発熱を考慮して通風の良い場所を選択すること。

放熱効果をよくするため、外気と遮断された部屋、無通風の部屋には設置しないこと。室内に装備する場合は、機器の発熱量により通風回数の増加やエアコンなど冷気の導入等を考慮する必要がある。この場合には、機器の発熱量を調査の上、造船所と協議すること。

なお、機器は、窓からの通風が直接当たらないよう、通風口の直下は避けるように配置すること。

4] 振動の少ない場所に装備する。

やむを得ず振動のある場所に装備する場合には、防振ゴム等による防振対策を施工する。

5] インバータや電力ケーブル、レーダーの空中線ケーブル等の雑音発生の恐れのある機器のそばから離すこと。

6] GMDSS機器へのケーブルの接続はコネクタ方式が多く採用され、機器外部で水平に接続する場合が多いので、コネクタ部分でケーブルに力が加わらないように余裕を持ったケーブル曲げスペースがとれるよう装備すること。(機器から150〜200mm確保するのを目安とする)

7] 磁気コンパスに対する安全距離を考慮した場所に装備する。

磁気コンパスに対する最小安全距離については、メーカの装備要領書に記載されているのでそれに従って装備すること。(表4・9に代表例を示す。)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION