・公称電圧表示は、旧の「660V」を「0.6/1KV」と表示することにしている。
〔0.6/1KV〕:最初の表示の0.6は対地電圧(交流)を、次の1KVは線間電圧(交流)を意味する。
本章では、主にGMDSS関連機器等に使用される船用ケーブル及び特殊ケーブルの種類、構造、性能並びにその適用の概要について述べるものとし、その名称、構成、寸法などの詳細はそれぞれの規格に規定されているのでそれを参照されたい。
また、ケーブルの選定にあたっては、機器メーカーの総合結線図などにその機器に適したケーブル種類が記載されているので、それに従うこと。
(1) 一般ケーブル(JIS C 3410船用電線)
船用ケーブルの構造の特徴は、布設時に船内を引きずり回したり、溶接あるいは衝撃物などによる外傷の危険が多いので、全面的に鋼線又は銅合金線によるあじろがい装が施してある。一般によく使用するケーブルの構造例を図4・13に示す。