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ダイポールアンテナの絶対利得Gdは約1.64なので(5・52)式は

GA=GR×1.64   (5・53)

となる。dBに換算して表すと

GA(dB)=GR(dB)+2.15(dB)   (5・54)

となる。あるアンテナの利得測定は図5・31に示すように利得が判っている標準アンテナとの比較により求められる。送信アンテナから離れた距離に測定する試験アンテナと標準アンテナを設置して受信する。同一の場所に置くことが望ましい。

 

144-1.gif

図5・31 アンテナ利得測定法構成図

 

送信アンテナから一定の電力を送信する。まず標準アンテナに受信したときの電力をPRとする。次に試験アンテナに切り替えて受信する。この時の受信電力PT

PT=PR   (5・55)

となるように可変減衰器を調節する。試験アンテナ利得GA、標準アンテナ利得GR、可変減衰器の減衰量(出力/入力)Lとすると

144-2.gif

減衰量1/L、利得GをdBで表不すると試験アンテナ利得GA (dB)は

GA(dB)=GR(dB)+L(dB)   (5・57)

で求められる。

 

(C) 指向性(アンテナパターン)の測定;

アンテナ指向性は測定するアンテナを回転台の上に乗せて離れた場所から放射された電波を台を回転しながら受信する方法で測定される。

 

 

 

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