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(b) 船首輝線にカーソルを合わせ、これをCRTの外周にある固定方位目盛で測定して、船首方位に対して±1度以下であることを確認する。

(c) (b)号の調整は、(12)項の方位の調整が終わってから再度行うこと。

(d) 船首輝線の幅は、自動制御機能のない機器では輝線の照度とも関係があるので、各距離レンジとも適当な明るさを保つように留意する。

注1:船首輝線の幅の調整は、指示器の内部に設けられている調整箇所(ボリウムなど)を操作して行う。

注2:船首輝線の調整は、空中線ペデスタル部にあるマイクロスイッチ、又はフォトカプラなどの取付台の締め付けを緩め、少しづつ取付位置を変えて調整する。このときには、空中線側と表示器側とにそれぞれ人員を配し、連絡を取り合いながら行うようにした方がよい。

注3:機種によっては、表示器のみで調整する方式のものもあるので、それらは個々の調整要領によって行うこと。

(5) FTC(雨雪反射妨害除去回路)及びSTC(海面反射抑制回路)が適正に作動することを確認すること。この場合において、甲種レーダーについては、これらの装置のつまみを左回り一杯にしたときに当該装置による効果が無効になることを併せて確認すること。

(a) FTCについては、感度を適当に調整し、雨や雲あるいは適当な物標の映像を観測しながら、FTCつまみを操作してその効果を確認する。

(b) STCについては、距離レンジをほぼ中間レンジに設定し、かつ、感度を最大においた状態でSTCつまみを操作して、主として近距離の範囲(例えば3〜6海里)でその効果を確認する。

(6) 各距離レンジについて、その表示範囲、固定電子距離環数が適正であることを確認すること。また、固定電子距離環の間隔を計測し、偏差が5%以下であることを確認すること。甲種においては、オフセンター機能を有する場合は追加の電子距離環の表示を確認するとともに、固定電子距離環の幅が船首輝線の幅以下であることを確認すること。

(7) 使用中の距離レンジ、固定電子距離環及び可変電子距離環の位置が、数字により明確に表示され、かつ、適正であることを確認すること。また、甲種の可変電子距離環は、表示された物標の距離を5秒以内に測定できることを確認すること。

(a) レンジスイッチを操作し、各距離レンジについてその表示に異常がないことを確認する。

 

 

 

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