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共振器の出力は検波器により検波され指示計を振らせる。指示計が最大に振れる点が共振点であり、この時のプランジャーの軸長を示す精密目盛とこれと連動して周波数が直読できる直読周波数目盛円筒が装備されている。

測定に当たってのホーンアンテナの配置の一例を図4・8に、測定方法の一例を次に示す。

(a) レーダー空中線は静止状態にしておく。

(b) 送信パルス幅は0.5μs以上のロングパルスにする。

(c) 本体の入力端(INT)とホーンアンテナとを高周波ケーブルで接続する。

(d) ホーンアンテナを空中線から1m程度に近付ける。

(e) 本体の駆動ハンドルを回して指示計の針が最大に振れる点を求める。

(f) 直読周波数目盛を温度補正用カーソルで補正して読み取る。

 

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(注1) 送信出力の大小により指示計の針が振り切れたり、振れが少なくて測定が困難な場合は、図に示すようにホーンアンテナとレーダー空中線の偏波面の角度を変える。角度の目安として尖頭送信出力が50kWの場合θは約90度に、5kWの場合は45度位が適当である。

(注2) 測定者はレーダーの空中線から放射されるマイクロ波の照射を受けないよう注意する。また、他の作業者等にもマイクロ波が直接当たらないように気をつけること。なお、送信出力が10kW以上の場合には空中線から7〜10m以内で長時間直接照射を受けたとき人に対して電波障害があるといわれている。

図4・6 ホーンアンテナの配置

 

4・9・3 送受信部

(1) 主要チェックポイントにおける電圧に異常がないことを確認すること。

(a) 各チェックポイントにおける電圧は、当該機器の取扱説明書の指示値による。

(b) 各計測値は、レーダー日誌に記録してもらう。

(2) 作動音に異常がないことを確認すること。

 

 

 

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