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ケーブルに対して、コーミングが大き過ぎると、シーリング材を詰めることができなくなるので十分注意すること。

2. その他のレーダーユニットで、壁掛形装備のコーミングも上図と同様に行うことが望ましい。

(8) 他機器及び接続ケーブルとの関連

(a) 概要

通常、電気機器内で発生した妨害雑音(ノイズ)は、その機器自体と接続ケーブルによって放射や結合をしたり、電源ラインの電源を伝導して、他の機器に悪影響を与える。

レーダーその他の電子機器や無線機器などで、電波を送信したりする機器は、低周波数帯から数百メガ・ヘルツ以上の高周波数帯に及ぶ妨害ノイズを発生する場合がある。

また、逆に妨害ノイズにより悪影響を受けやすい機器もある。一般的に、妨害ノイズの影響を極力減少させるために、機器とケーブルの配置を適切にし、かつ、完全な接地工事を行わなければならない。

(b) 関連法規

レーダーの場合、船舶設備規程第146条の13第1項、第2項、及び無線設備規則第48条第1項には、レーダーの性能条件として他の設備の機能に障害を与えないこと、及び他の設備によって運用が妨げられるおそれのないように設置すべきことが規定されている。

(c) ノイズの種類

ケーブル相互間で影響するノイズは、ノーマルモードノイズとコモンモードノイズに分けられる。

(i) ノーマルモードノイズ(図2.32参照)

このノイズは、回路線に逆相で結合するノイズである。ディファレンシャルモードノイズともいう。

 

 

 

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