第8章
(問1)
(1) ドライバー等で、マグネトロン用の磁石のN-S間を短絡してはいけない。減磁の原因になる。
(2) マグネトロンの高周波出力部と導波管又はプローブとは、確実に装着するように細心の注意を払うこと。
(3) ヒーター用のプラグは、カソードの方向を確認し、誤接続のないよう十分に注意すること。もし、反対に挿入すると、カソードに大きな電位差を発生し、マグネトロンの正常な動作は期待できない。
(4) 電源を投入するときには、ヒーターにのみ規定の電圧を印加して、30分以上はエージングを行うこと。特に長期間保存したマグネトロンの場合は、1時間位はエージングを行った方がよい。
(問2)
(1) 衝撃を与えないこと。
(2) 近くで電気溶接をしているときには、交換を待つこと。その高周波エネルギーによって不良になる可能性がある。
(3) バランスドミキサの場合は、互いに逆極性のダイオードが使われているので、その極性を間違えない様に装着すること。
(4) 良否の判定のためにテスタを使うときには、R×100以上のレンジで正逆比の判定を行うこと。これ以下のレンジで行うと大きな電流が流れて、クリスタルダイオードを破壊させるおそれがある。
(問3)
(1) 衝撃を与えないよう、指定の箱に収納すること。
(2) 蛍光面すなわちCRTの表示面が下になるようにして保管すること。
これで蛍光剤のはがれることを防止する。
(3) CRTによっては、強磁性体の側には置かない方がよいものがある。CRTの材料に磁化されるものが使われている場合には、その一部が磁化されると、画面にひずみを発生する原因となる。
(4) 湿度の高いところには保管しないようにする。