日本財団 図書館


(問3) レーダー・パフォーマンスモニターはレーダーアンテナの近くに設置し、マグネトロンの劣化や受信感度の低下等を検査・監視する用途に使用される装置で、レーダー送受信機の送信出力の低下状況の監視と受信回路の受信感度の状態を判断するための極微弱なマイクロ波を送信する機能を持っている。

レーダー・パフォーマンスモニターはレーダーの性能を判断するものなので、レーダー本体側を所定の動作状態に設定しておくことが必要である。

従って、レーダー本体側は次に示すように設定する。

・レーダーの距離レンジは24マイルに設定する。

・輝度は中程度とし、上げ過ぎないように調整する。

・感度は画面上に雑音が少し映る程度に設定する。

・STC及びFTCは「最小」若しくは「断」の状態とする。

・同調を調整し最良状態にしておくこと。

 

第6章

(問1)

(1) 相対運動表示(RM表示)

自船の位置(PPIの中心)は固定され、すべての物標は自船に対する相対的な動きとして表示される。そのため、自船に対する物標の動きを判断するのに適している。

(2) 真運動表示(TM表示)

動いている物標は、それぞれの移動方向にその各々の速度に比例して移動状態が表示され、停止している物標や固定物標は、その位置に止まって動かない。したがって、移動物標と固定物標の識別が容易であり、ブイ等の固定物標を小舟と見誤ることが少ない。

(問2)

(1) ヘッドアップモード

自船の針路方向が常に画面の真上方向(0°方向)となる。いわゆる相対方位表示である。したがって、画面と視界との対比が容易で、大洋の航行に適している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION