日本財団 図書館


(2) FTC回路

雨や雪等からの反射波の映像を消すための回路で、微分回路ともいわれている。ビデオ増幅においてエコーの信号を微分すると、物標の信号のような立ち上がりの鋭い信号は強く現れ、雨や雪のようになだらかな信号は消えることになる。

 

172-1.gif

FTCの効果

 

第5章

(問1)

自船の船首方向(進行方向)がCRTの画面上の真上方向を0度とする相対方位表示に対して、真方位表示は真北を常にCRTの真上方向とし、その真北に対して自船の進行方向(β)が表示される。したがって、海図との対比が容易である。

真方位装置は、図示した基本構成図のように空中線からの回転信号である船首方向を0度とする相対方位信号と、ジャイロコンパスによって回転するレピータモーターからの信号である船首方向(β)との差を差動発振器で検出し、その差の信号をサーボアンプで増幅してサーボモーターを回転させ、それに連結された偏向コイルによってスイープを回転させる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION