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(1) ノースアップ(North Up)モード

ノースアップモードでは、図6・4のように画面の真上(固定ダイヤルの0度)が真北であり、真方位表示ともいわれている。この場合の船首輝線は自船の針路方位に表示される。この方式は、沿岸を航行するときなどには海図との対比がやりやすく、物標の真方位(True Bearing)が即座に読み取れる等の利点があり、自船の測位等に適した方位表示モードである。

 

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図6・4 ノースアップモード

 

(2) ヘッドアップ(Head Up)モード

ヘッドアップモードでは、図6・5のように常に画面の真上が自船の船首方向となり、真方位表示とは無関係になる。すなわち、船首輝線は自船の針路方位とは無関係に、常時、固定ダイヤルの0度に表示され、物標方位は自船の進行方向との相対方位(Relative Bearing)として読み取れる。したがって、特に測位が必要でない場合で、大洋の航行や他船の見張り等に適した方位表示モードである。

 

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図6・5 ヘッドアップモード

 

(3) コースアップ(Course Up)モード

コースアップモードに切り替えると、図6・6のようにまず船首輝線が画面の0度に表示され、そのあとでは、自船の針路が変化すると船首輝線が自船の針路の変化分だけ回転をする。このとき、映像の方位は自船が針路を変更しても回転しない固定されたままである。つまり、この表示方法はコースアップモードに切り替えた時点で画面の方位が固定されるため、ノースアップモードと同じように、自船の針路の変化による映像のにじみ等がないので、自船の針路が変化しているときでも物標の方位を正確に計測することができ、かつ、映像面と外界との対比も容易であるという利点がある。

 

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図6・6 コースアップモード

 

 

 

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