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ラスタスキャン型レーダーは、一般に図4・51のブロック図のように構成されているが、空中線、送信機、受信機、ビデオ増幅器までの部分は在来のレーダーと同じである。ビデオは増幅器の出力はAD変換器に入れられる。AD (Analogue Digital)とはアナログ・デジタルの略で、アナログ信号をデジタル信号化する変換回路である。例えば、ある設定されたレベル以上の入力信号であれば1、それ以下の入力信号であれば0というようにする。この場合は1ビットの分解能となる。このデジタル化をするときに入力信号の強度を4段階に分け、強い方から11、10、01、00とするのが2ビットのデジタル化、さらに3ビットにすれば、111、110、101、100、011、001、000と8段階の度の表現ができる。

 

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図4・51 ラスタスキャン型レーダーのブロック図

 

アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器の型式には積分方式と比較方式があるが、一般的な比較方式のA/D変換器の型式の表4・1に掲げる。

 

 

 

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