こうして、一部の電子が陰極の近くに戻ったり、陽極に吸収されたりしながら、加速された電子が固まっていく傾向を生じ、もし、電界と磁界の強さが適当なら結果的には図3・4に影で示したような形に集まった電子束が、高周波電界の振動に同期して矢印の方向に回転をするようになる。
このような電子束の回転は、各空胴共振器に振動エネルギーを供給し、いつまでも振動が持続することになる。このようなマイクロ波の振動は、図3・3に示すように、一つの空胴共振器から出力用のループによって外に取り出される。
代表的なマグネトロンM1437の特性は次のようなものである。