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(7) 位置の変化が速い物標

位置の変化の速い物標は、スイープが一回転するたびに、現れる物標の映像が、飛び飛びに離れて点の列となる。例えば、航空機が水面近くを飛行しているときや、飛行艇はこのような映像を現す。

 

2・7・2 偽像

(1) サイドローブによる偽像

反射の強い物標が近距離にある場合、自船のレーダーのサイドローブで探知してしまうことがある。この場合は、その物標と距離は同じでも、方位はメインビームの方向に映像が現れるので、図2・10のように全く物標のない場所に偽像として現れる。

 

022-1.gif

図2・10 サイドローブによる偽像

 

(2) 多重反射偽像

自船の正横方向に他船が近づいた場合や、他船からの反射電波が自船の横腹に当たって再び他船に行き、また反射して帰ってくると、電波が自船と他船との間を往復することになる。すると、図2・11のように他船の映像の背後で、距離が他船との距離の2倍、3倍等の場所に偽像が現れる。

 

 

 

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