日本財団 図書館


019-1.gif

附図1 経路差(R2−R1)の説明図

 

R2−R1≒{(Hs+He)2−(Hs−He)2}/(2・R)}≒2・Hs・He/R

従って、位相差βは次の式で与えられる。

β=(R2−R1)・2・π/λ≒(4・π・Hs・He)/(λ・R)

ここで、Er=ρ・Eo・e-jα

ただし、α=φ+βであり、ρは海面での反射係数、φは反射点での位相移動、

βは経路の差による位相差である。

これにより、Et=Eo+Er=Eo+ρ・Eo・e-jαが与えられる。

ここで、Et=F・Eoと表すとすれば、

F=Et/Eo=|1+ρ・e-jα|=1+ρ2+2・ρ・cosα

であり、海面において完全反射するとすれば、ρ≒1であって

F=2+2・cosαとなる。

また、φ=180°=πであるとすれば、F=2+2・cos(π+β)となり、

三角関数の公式からF=2・sin(β/2)を得る。

これに上のβの値を入れると、

F=2・sin{2・π・Hs・He/(λ・R)}となる。

これは電圧の比であるから、電力の比はこの2乗であって、

F2=4・sin2{(2・π・Hs・He)/(λ・R)}を得る。

これが(2・4)式に入っているのである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION