6・3・5 レーダー映像の鮮明度
PPIスコープではAスコープと違って、表示された映像の鮮明度が問題となる。1つの物標を輝点として表す場合、その物標から帰ってくる反射パルスの数が多い程ブラウン管の螢光面に貯えられるエネルギーが増大してよく光ることとなる。この数をヒット数というが、アンテナが1回転(これを1スキャンという。)する間に物標に当たるパルスの数は、次の(6・7)式のMで与えられる。
ただし、Nはアンテナ1回転の間のスイープの本数
θ はビーム幅
m は1秒間に発信するパルスの数(パルス繰り返し数) (パルス繰り返し周期の逆数)
t はアンテナが1回転する秒数(アンテナ回転速度) (60÷アンテナ回転数)