図5・32(a)に指向性測定構成図を示す。送信と受信アンテナ間の距離は遠方電界となるだけ離すことが必要であるが、距離が大きく取れないときは測定値を計算で補正する方法が行われている。周囲からの妨害電波が入ってこない場所が必要で電波暗室内で測定する場合が多い。回転台やケーブル等からの反射波が混入しないように電波吸収材で覆うなどの対策が必要となる。送信と受信アンテナの偏波面を一致させること、アンテナの高さを調節して主ビームの中心で受信することなどの注意が必要となる。測定アンテナの位置での電界の強さを求めるための参照信号受信用アンテナを付加する場合がある。(b)に測定された指向性の一例を示す。周囲からの妨害波が混入するのでレベルの低いサイドローブを正確に表示することは困難である。
図5・32 アンテナ指向性の測定
5・5・7 電界強度の測定 ある場所における電波の強さは電界強度または磁界強度で表せる。電界強度は1m離れた2点間の電波の強さの差で表せるので単位が(V/m)となる。 (A) アンテナ係数法 電界強度E(V/m)の空間にアンテナ係数AFのアンテナを置くときアンテナに誘起する電圧Vとの間には の関係がある。
5・5・7 電界強度の測定
ある場所における電波の強さは電界強度または磁界強度で表せる。電界強度は1m離れた2点間の電波の強さの差で表せるので単位が(V/m)となる。
(A) アンテナ係数法
電界強度E(V/m)の空間にアンテナ係数AFのアンテナを置くときアンテナに誘起する電圧Vとの間には
の関係がある。
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