ブラウン管はテレビにも使用されている。電子銃から飛び出した電子ビームが水平と垂直偏向板の間を通過するとき電子ビームの軌道が曲げられ、さらに進行して蛍光面に衝突して発光する。水平偏向板にのこぎり波を加えると電子ビームが水平方向(時間軸という。)に等速度で移動する。測定する電圧を垂直偏向板に加えると電圧に比例して電子ビームが垂直(上下方向)に動くので波形の観測ができる。(b)図のようにブラウン管蛍光面が表面となる。
テレビは水平と垂直偏向板にのこぎり波を加え、ビデオ信号で電子ビームを変調して蛍光面上の輝度を変化させてテレビ画面を表示する。