図5・5に可動コイル型直流電流計の構造を示す。永久磁石NとS極の間に回転できる可動コイルを入れ、コイルに電流を流すと磁界と電流との相互作用(フレミングの左手の法則と呼ぶ)によりコイルが回転する。コイルに取り付けた指針も回転する。回転角度が電流の大きさに比例することから電流値が表示できる。可動コイル型電流計は精度がよく安定した直流電流が測定できるので標準計器とされている。
図5・5 可動コイル型電流計
図5・6 電流の分流器
図5・6は電流計の測定レンジを拡大する分流器回路を示す。定格値(フルスケール)がig (A)、内部抵抗g (Ω)の電流計の定格値をm倍に拡大する場合に(a)普通分流器では電流計に並列に分流抵抗Sを挿入するとき外部から流し込める電流Iとigの間には Iを定格値igのm倍とするため mig=I (5・15) として(5・14)式を書きなおすと となるので電流計内部抵抗gの(m−1)分の1の分流抵抗Sを電流計に並列に加えると測定レンジがm倍となる。
図5・6は電流計の測定レンジを拡大する分流器回路を示す。定格値(フルスケール)がig (A)、内部抵抗g (Ω)の電流計の定格値をm倍に拡大する場合に(a)普通分流器では電流計に並列に分流抵抗Sを挿入するとき外部から流し込める電流Iとigの間には
Iを定格値igのm倍とするため
mig=I (5・15)
として(5・14)式を書きなおすと
となるので電流計内部抵抗gの(m−1)分の1の分流抵抗Sを電流計に並列に加えると測定レンジがm倍となる。
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