日本財団 図書館


DSCで用いる10単位の誤り検知コードを表4・1に示す。Bは0、Yは1、のビットにそれぞれ対応する。1〜7ビットが情報ビットI (X)、8〜10ビットが誤り検出用ビットR (X)となる。1〜7ビットは左から符号を→に読み取り、8〜10ビットは逆向きに右から左に←向きに符号を読み取る。符号番号01を考えると

092-1.gif

R (X)は2進法で6となっているのはI (X)には0が6ビットあることを示している。I (X)の1は符号番号01に対応している。00〜99まではI (X)が符号番号を表している。100〜127はそれぞれ特別の情報を持っている。例えば、112番は遭難信号である。

図4・7にDSC信号の構成を示す。ドットパターンは信号送信の始まりを示す。RXとDXはデジタル同期用符号、A〜Gが情報送信符号となる。Gの次の情報は遭難呼出しのときだけ送信する。DSC信号を順次送り出すときは一方向誤り訂正FEC方式により図4・8のような時間順序で送信される。上部の本文と下部の反復文を交互に10ビット、100ms単位で送信するので、4文字、400ms遅れた時間に同じ文字を反復して送信する。

 

092-2.gif

(注) (*):遭難呼出しでは不要

(**):遭難呼出しの場合に限る(E、F、Gに代わる)

(1単位):10bit

(DX/RX):各信号はtime spreadモードで2回送信され、DXは第1回送信を示し、RXは再送信を示す。

・遭難呼出しではB、C、がなく、E、F、Gに代わって遭難の種類1シンボル、遭難座標5シンボル、同時間2シンボル及び通信制御情報1シンボルが入る。

・局の識別符号は9桁の数字で構成されている。

図4・7 DSC信号の構成

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION