日本財団 図書館


4・2 符号理論

4・2・1 符号の発生と検出

アナログ信号からデジタル信号への変換はアナログ/デジタル変換機(A/Dコンバータ)により作られる。

2元符号は符号発生器により直接発生することができる。符号発生器は遅延素子と排他的論理和(EX−OR)回路の組合せで構成される。図4・2に符号発生器の一例を示す。

 

079-1.gif

図4・2 符号発生回路

 

図4・2のDは1ビットの遅延回路、+記号は排他的和回路(EX−OR)を示す。Xは発生される2元符号で、遅延回路により1ビット遅延するとDX、2ビット遅延するとD2X、3ビット遅延するとD3X、…のように遅延の数をDの肩につけたベキ数で表す。図4・2の回路では右端D3Xと左端Dの出力DXとのEX−ORをとると

D3X+DX (4・3)

図4・2から(4・3)式は発生される符号Xと等しいので

D3X+DX=IX (4・4)

ここで、IX=D0X (4・5)

I=D0は遅延がない現在の符号Xを記号IXで表している。

(4・4)式の意味は、Xの1ビット遅延DX:と3ビット遅延D3XとのEX−ORをとると現在の符号IXとなることを式で示している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION