図4・2のDは1ビットの遅延回路、+記号は排他的和回路(EX−OR)を示す。Xは発生される2元符号で、遅延回路により1ビット遅延するとDX、2ビット遅延するとD2X、3ビット遅延するとD3X、…のように遅延の数をDの肩につけたベキ数で表す。図4・2の回路では右端D3Xと左端Dの出力DXとのEX−ORをとると
D3X+DX (4・3)
図4・2から(4・3)式は発生される符号Xと等しいので
D3X+DX=IX (4・4)
ここで、IX=D0X (4・5)
I=D0は遅延がない現在の符号Xを記号IXで表している。
(4・4)式の意味は、Xの1ビット遅延DX:と3ビット遅延D3XとのEX−ORをとると現在の符号IXとなることを式で示している。