さらに信号を圧縮機(コンパンダ)を通してから符号化すると同じ量子化数でも受信側で量子化雑音が少なく感ずる。圧縮器は信号成分が多く含まれている振幅部分は細かく、信号成分が少ない振幅部分は粗く量子化することになるため受信側で人間が判断するときに量子化雑音を少なく感ずるからである。受信側では逆に伸張器(エキスパンダ)を通して復調して信号のひずみを補正する必要がある。
2・4 電波の型式表示;電波法による記号表示
無線局から信号で変調された種々の電波が発射される。電波法施行規則第4条にこれらの電波を記号で表示する規定が示されている。これらの電波を表2・2に示した。(a)主搬送波の変調型式(b)主搬送波を変調する信号型式(c)情報伝送の型式の3つに分類できる。