(2) 量子化レベルと量子化雑音;
2・3・2項で述べたように連続的なアナログ信号を階段状の量子化信号に変換するためこの差部分(三角部分)の信号が失われるので受信側で量子雑音として妨害になる。このため細かく量子化することが望ましい。逆に量子化を細かくすると、符号が長くなり伝送時間も長くなり、回路も複雑となるので少ない量子化数が望まれる。
人間の耳は量子化雑音に敏感なので音声信号を27=128レベル以上細かく量子化する必要があるが、目は輝度変化に鈍感なのでビデオ信号を23=8レベル程度の量子化でも量子化雑音が妨害とならない。