・ECL;TTLのように飽和電流で動作をさせないことと大電流を流すことから高速動作をさせるICがECLである。消費電力が大きいことが欠点である。
2・3・4 論理回路(ロジック回路)
コンピュータの演算やプログラムに論理回路が使用される。1と0の組合せで2進計算や論理演算が行われる。トランジスタやダイオードの入力に或るレベル(TTLでは5V)の電圧を加えると符号1の入力となり、0Vの電圧を加えるときを符号0の出力電圧レベルで符号1又は0の出力と定義される回路が論理回路である。
図2-20に基本的な論理回路を示す。入力端子A、Bにそれぞれ1又は0に対応した電圧を加えたときの出力Yの電圧レベルにより1又は0の符号を読み出す回路である。(a)AND回路、(b)OR回路、(c)NOT (否定)回路、(d)NAND (ANDの否定)回路、(e)NOR (ORの否定)回路、(f)EX-OR (排他的OR)回路を示す。それぞれの回路でAとB入力と出力の符号関係を表で表したものを真理値表と呼ぶ。例えばAND回路においてAO、BOのときYは0となるがA1、B1のときYは1となることが(a)AND回路の真理値表から分かる。1又は0にそれぞれあるプログラムを対応させると論理の判断ができるのでこれらの回路を論理回路と呼ぶ。