(b) 圧力試験
圧力試験は、動的圧力試験又は静的圧力試験のいずれかによって行う。
なお、いずれの試験を行った場合にも、試験の結果、容器に破損又は耐圧防爆性能を低下させるおそれがある変形を生じてはならない。
(i) 動的圧力試験
動的圧力試験は、容器が受ける最高圧力が基準圧力の1.5倍の圧力になるように、適切な組成の試験ガスを容器の内部に満たして点火爆発させることによって行う。
基準圧力を決定することが困難な場合には、表2・28に規定する試験ガスを用い、その初圧を大気圧の1.5倍の圧力にしてこの動的圧力試験を行う。
試験回数は、グループIIA及びIIBの電気機器では1回、グループIICの電気機器では3回とする。
(ii) 静的圧力試験
静的圧力試験は、基準圧力の1.5倍の静的圧力(最低350kPa)を容器又は容器を構成する部品の内側に加えて行う。
基準圧力を決定することが困難で、しかも動的圧力試験が実際的でない場合には、グループIIA又はIIBの電気機器の容器には1000kPa、グループIICの電気機器の容器には1500kPaの静的圧力を加えて、この試験を行ってもよい。
内容積が10cm3を超える容器では、基準圧力の4倍の静的圧力を加えてこの試験を行えば、他の圧力試験を行わなくてもよい。
試験回数は、1回で、この試験における加圧時間は、10+20秒とする。