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(2) 短絡比の算定

短絡比Sは、無負荷定格電圧発生時の界磁電流i0と、三相短絡時、定格電流を流すに要する界磁電流i2との比で表す。

122-1.gif

短絡比はディーゼル発電機で1.0前後、タービン発電機で0.8程度である。特に電圧変動率が小さいことを要求する場合は1.5以上のものもある。

(3) 電圧変動率の算定

負荷時の界磁電流を求めると、電圧変動率は無負荷飽和特性曲線図2・4から次の式により求められる。

力率1.0の電圧変動率

122-2.gif

力率0.8の電圧変動率

122-3.gif

ここに、

E0;定格電圧(V)

E;i3(1.0)における電圧(V)

E′;i3(0.8)における電圧(V)

なお電圧変動率は別名、固有電圧変動率と称し、AVRを使用した電圧変動率と区別している。

 

2・2・8 温度試験

(1) 温度試験一般

(a) 目的

i) 電気機器の絶縁物は、一般に、温度が高くなると絶縁特性が劣化し、寿命が短くなったり(10℃ごとに寿命が半減するといわれている)焼損したりする。

 

 

 

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