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図2・10 短絡特性測定回路(発電機法)

 

(2) 電動機法

発電機を同期電動機として始動し、同期速度近くなった後、電動機を電源から切り離す。電動機の界磁電流を素早くいったん零にした後、電動機端子を短絡する。短絡が終ったら、界磁電流を数点変化し、短絡電流を測定する。(図2.11参照)

GD2の小さい機械は早く減速するので、素早く測定しなければならない。測定中に回転速度が変化するが、回転速度による短絡電流の変化はない。

 

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図2・11 短絡特性測定回路(電動機法)

 

2・2・7 界磁電流・短絡比及び電圧変動率の算定

(1) 界磁電流の算定

負荷時の界磁電流は小容量の発電機では実負荷をとり実測することができるが、大容量機では不可能な場合が多い。このようなときは、無負荷特性及び短絡特性から負荷時の界磁電流i3を算定する。算定式はここでは図2・4の特性曲線例から定格界磁電流を算定してみる。図からi1、i2が求まるとi3は次のようにして算定する。

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なお、短絡比が1.0近くでは、力率0.8の時のi3

i3=i1+i2 …(2・8)

として近似的に求まる。

 

 

 

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