主配電盤には、ガバナ操作回路を接続箱から配線し、主機制御盤上の発電機関の制御及び各種の監視、警報装置に対する配線をする。
(4) 主機制御回路
機関付接続箱に配線し、圧力スイッチ、ターニング、カム軸及び燃料制御の各種リミットスイッチ、負荷指示計発信器、主機回転計発信器、積算計発信器、過給機回転計発信器と配線接続する。
機関監視室の制御盤と操舵室装備の遠隔制御盤との間に多心線を配線し、電話機、テレグラフ、各種表示、警報装置、計測器の接続を行う。
また、バルブパネル内に配線し、各種電磁弁と接続する。
(5) 温度計回路
盤装備の主機シリンダ出口、過給機入口用の切換式温度計と機側装備の温度計を接続箱を経て配線接続する。
シリンダ出口用には多心線を、過給機入口用に対しては補償導線を使用する。
同様に発電機関の過給機入口の温度計との間に補償導線を配線する。
また、主機冷却清水、過給機潤滑油、燃料油、潤滑油、スラスト軸潤滑油、ピストン冷却油などの出入口などのセンサー間と接続箱間も多心線で接続する。
同様に船尾管潤滑油、冷却海水の温度を計測できるように配線する。
(6) 温度、圧力警報回路
主機潤滑油、燃料油及びシリンダ冷却水の温度警報用スイッチに接続箱を経て多心線を配線する。
始動空気、冷却海水、制御空気、発電機関の潤滑油、冷却清水・海水関係の低圧警報表示のための圧力スイッチヘ配線接続する。
また、C重油常用タンク、主空気圧縮機、燃料弁、発電機関、冷却清水の高温警報表示のための温度スイッチヘ配線接続する。
(7) タンクその他の警報回路
C重油、A重油の常用タンク、同澄タンク、カスケード兼検油タンク、船尾管潤滑油、前部シリンダ油重力タンク、潤滑油及び燃料油清浄機作動タンクには、低レベル警報用フロートスイッチを、澄タンクには高レベル警報用のものも装備し、これらに配線する。また、燃料油、潤滑油、清浄機の異常流出用フロートスイッチ、廃油燃焼装置の異常燃焼表示警報用として、それぞれへ配線する。
この他操舵装置の発停制御用に配線するとともに、運転表示用、過負荷・無電圧警報用として、多心線を配線する。
(8) 運転表示回路
主機関係主要補機の運転表示のため、それぞれの始動器へ配線する。
また、補助ブロワに対しても発停制御用の配線を行う。
補助ボイラ制御盤には、多心線を配線し、運転表示とともに高低水位の警報表示が出来るようにする。