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操舵室、海図室の照明については集合制御盤にグループスイッチを設けて操作する場合もあるので注意を要する。

居室の場合はレセプタクルや電灯器具の送り端子を使用して送り接続も考えられるので、1系統での接続箱の使用は標準的には、2個程度を想定してよい。

(2) 航海灯回路

航海灯への給電は船舶設備規程に従って行う必要があり、航海船橋上に設けられた航海灯制御盤経由で給電する。

また、航海灯制御盤への電路は、全ての電源を通じて2系統以上とし、かつ、1系統は独立のものとし、他の1系統は船橋上において使用する小形照明器具以外のものに給電する電路と共用しないこと。

各電源からの航海灯制御盤までの給電系統は設備規程第272条関係の船舶検査心得に示されているのでこれを参照のこと(電気装備技術基準編参照)。

電源線のうち1系統は主配電盤から直接、他の1系統は最寄りの電灯分電盤から配線する。

非常発電機を装備している場合は、非常用配電盤から、また、非常電源が蓄電池の場合には、インバータからAC100Vの交流電源として給電する。(図3.1.3(イ)参照)

非常電源が蓄電池でインバータによるものは、主電源を喪失するとインバータを始動しなければならないので、その信号線を航海灯制御盤とインバータ間に配線する。

航海灯電路が短く電圧降下の少ない小型船の場合は、AC100VとDC24V、AC100Vを降圧したAC24VとDC24Vの2種類の電源とする場合が多い。(図3.1.3(ロ)、(ハ)参照)

主電源の喪失時及び航海灯電球の断線時の警報用に蓄電池電源を使う場合には、航海灯制御盤への配線が必要である。

2灯式航海灯の場合には各々に個別に配線する。

 

 

 

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