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通信講習用 船舶電気装備技術講座[電気艤装設計編](中級)

 事業名 船舶の電気装備に関する技術指導
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


船内の発電機電源と船外電源が非同期の状態で並列に接続されることを防止するために発電機用ACBと配電盤上の船外給電箱用遮断器とは相互にインターロックをとるのが普通である。船外給電箱の電流容量は一般には船の接岸時又は入渠中における船内の保守及び居住に必要な負荷へ給電出来る容量とする。

(4) 冷凍コンテナ用ソケットアウトレットボックス(JIS F 8837)

電源レセプタクル(250V−60A/500V−32A)、遮断器およびモニタ用レセプタクル(24V−10A)を組み込んだ外被の保護形式IP56のアウトレットボックスである。

なお、就航航路や船主によっては国際的互換性に注意する必要がある。(ISO1496/2、JIS Z 1619)

 

2.4 動力及び電熱装置

 

2.4.1 電動機及び始動器

(1) 電動機

電動機は設置場所の環境に適した保護形式のものを選定し、使用条件、機械の特性、電源、制御方式などとの関連を考えて性能と経済性のバランスを図ることが肝要である。

電動機は次の諸点を検討して選定することが望ましい。

(a) 標準品の採用(JEM参照)

(b) 速度制御の要求の有無、もし要求があればその範囲、制御精度、過渡特性など。

(c) 絶縁の種類。

(d) 効率の良否。

(e) 始動時などの突入電流が電源電圧におよぼす影響。

(f) 非常停止の要否。

(g) 取扱い及び保守の難易。

(h) 設置場所の環境条件、とくに周囲温度、相対湿度、換気性、空気の汚染度及び据付条件。

(i) 艤装工事の難易

船内の補機用電動機には一般に三相かご形誘導電動機が使用され、直流電動機、同期電動機、巻線形誘導電動機などは、それらの特性上の利点から是非その使用が必要とされる場合を除いては適用されない。

一般にかご形誘導電動機が使用される理由としては構造が簡単なこと、保守が容易なこと、安価なことなどが挙げられる。

電動機の定格はその使用状態により連続定格、短時間定格及び反復定格の3種類に大別されるが船内の電動機は一般に連続定格のものが使用される。

短時間定格及び反復定格の電動機は次のようなものがある。

 

 

 

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