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(i) 主母線近くで短絡した場合

この場合の発電機と電動機の固有インピーダンス以外には直列インピーダンスはないもののとして計算することとしており、従って発電機と電動機に対して別々に計算した値の和として求めてよいこととなっている。

また、短絡電流供給源としての発電機は予備機を含めて、並行運転が可能な総ての発電機を考慮しなければならない。

(イ) 発電機の給電線(図2.16のA点)で短絡した場合

遮断器a]で遮断すべき短絡電流は?1、?2発電機と仮想電動機から供給される短絡電流の和となる。

従って、この短絡電流の交流分実効値は(式6)によって求めた?1及び?2それぞれの発電機の交流分実効値の短絡発生後1/2サイクルにおける値と(式14)によって求めた仮想電動機の交流分実効値の和として求められる。

また、最大値は(式11′)によって求めた?1及び?2それぞれの発電機の最大値と(式15)によって求めた仮想電動機の最大値の和として求められる。

(ロ) 負荷への給電線(図2.16のB点)で短絡した場合

遮断器b]で遮断すべき短絡電流は?1、?2、?3発電機と仮想電動機から供給される短絡電流の和となる。

従って、この場合の短絡電流の交流分実効値も最大値も上記(イ)で求めたA点における値へ?3発電機から供給される交流分実効値及び最大値を加えた値となる。

 

(ii) 主母線から離れた点て短絡した場合(図2.16のC点)

この場合は主配電盤と短絡点間の電線のインピーダンスを計算に入れなければならない。発電機と配電盤間の電線のインピーダンスは上記(i)の場合と同様に計算には入れないこととする。

また、短絡点Cへ流入する全短絡電流は、主配電盤と短絡点間の電線のインピーダンスを加味して修正されたインピーダンスと時定数をもった各発電機及び仮想電動機から供給される個々の短絡電流を求めて、その和として求めることとする。

この方法は主配電盤と短絡点間の電線のインピーダンスは各発電機及び仮想電動機に並列に入っていることを考慮すれば、電気回路上正しくないが、計算結果が若干大きい方向に出て来ることと、発電機容量が異るような場合には計算が非常に複雑になるので、この方法で計算することとする。

 

 

 

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