(c) 電路の負荷電流が300アンペア(蓄電池電路にあっては、600アンペア)を超える場合には自動しゃ断器により保護しなければならない。
(NK規則)
(a) 直流回路の正極と負極、交流回路の各相には、充分な定格遮断容量をもつ短絡保護装置を備えること。
(b) 各回路には、次の過負荷保護装置を備えること。
(i) 二線式直流回路又は単相交流回路には少なくともいずれかの極に1個。
(ii) 三線式直流回路には両外線に各1個。
(iii) 三相交流回路には少なくともいずれかの2相に各1個。
ただし、三相四線式交流回路には各相に対して各1個。
また、始動器内に過負荷保護装置をもっている電動機回路などの場合は、短絡保護のみを行えばよい。また、定格電流が200Aを超えるヒューズは、過負荷保護用に用いてはならない。
(2) 選択遮断方式
電力供給に最大の信頼性を維持するためには、回路に短絡を含む過電流が流れたとき、故障回路に直接関係のある保護装置だけが動作し、健全な回路には給電が維持されることが理想である。
このような目的にそって遮断動作をする保護方式を選択遮断方式という。
この方法では給電線の大電流事故の際、発電機用遮断器は開極動作をせずに、その事故に最も近い給電線の遮断器(又はヒューズ)だけが開極動作をすることが理想的である。