(5) サーボモータ
ザーボ即ちServoはラテン語の奴隷(Servus)から転化した言葉で、したがって、命令どおり動くものを意味している。サーボ機構は物体の位置、方位姿勢等を制御量(制御することが目的となっている量)とし、目標値の任意の変化又は指令に追従するよう構成された制御機構をいい、サーボモータとはサーボ機構の追従駆動部(アクチュエータ)を動かす装置をいう。サーボモータには電気式の外に、油圧式、空気式等のものがあるが、一般には電気式のサーボ電動機をサーボモータと称している。
サーボモータは普通の電動機と比べると、回転部の慣性が小さく速応性がすぐれている特徴があるが、次のように各種のものがある。
(a) 直流サーボモータ
(i) 基本的な構造、特性原理は、一般の直流電動機と特別の差異はないが構造的、性能的にいくつかの種類がある。