4・13・13 船用防爆灯制御スイッチ
JISF8422-98(船用防爆天井灯)による船用防爆灯の点滅操作用スイッチで、安全な場所に取付ける制御スイッチである。スイッチのハンドルを“切”の状態のときに取外し、その取外したハンドルで、その系統の防爆灯を開放できるようにした安全のためのスイッチである。詳細はJMS8846-98(船用防爆灯制御スイッチ)を参照のこと。
4・13・14 船用照明灯光度加減器
JMS8851-98(船用白熱灯光度加減器)に規格化された船用照明灯加減器は主として海図台灯(白熱電球式)に用いる可変抵抗器式光度加減器である。この外に半導体を使用した光度加減器もJMS8851-98の付属書に掲げられている。
4・13・15 船用計器照明灯光度加減器
操舵室内で使用するだ角指示器、エンジンテレグラフの文字盤、指針等の照明に用いる電球、EL板などの光度加減に使用するものである。詳細はJMS8852-98(船用計器照明灯光度加減器)を参照のこと。
注:EL板について
ELはエレクトロルミネセントランプの略称で、1946年アメリカでネサ膜をもったガラス電極が発明されてから今日のように盛んに使用されてきた。(ネサ膜とは、融点の高いガラス板を700〜800℃に加熱しておいて、これに塩化錫の水溶液を吹きつけて作った膜である。)EL板の構造は図4・17のとおりで、金属板電極とネサ膜との間に交流電圧をかければ、螢光体と誘電体とを混合した蛍光体層があり、これが発光する。