4・5・3 電気オーブン(electric oven)
焼き物、蒸し物又はパン菓子焼の調理に使用する。容量は20〜30名用でオーブン、発酵室等を合せて、6kW位になる。
4・5・4 電気暖房器
スチーム暖房ができない室内に使用され、容量は1〜3kW程度である。
4・5・5 その他の電熱器
電気フライヤ4〜12kW、電気コーヒポット1〜3kW、電気湯沸器1〜3kW、ホットプレート1〜2kW、保温器1.5kW等である。
4・5・6 電気溶接機
アーク溶接機で、移動形が多く、電源は交流又は直流を使用する。溶接棒径と電流範囲は次の関係がある。
4・6 照明器具、船灯、信号灯、その他
4・6・1 光源
(1) 白熱電球
タングステンフィラメントを有する電球で、これには舶用電球(JISF8407船用電球)の規格がある。これに形式、定格消費電力、種別その他種々と記載されているので詳細はこれを参照のこと。
(2) 蛍光灯
放電灯の一種で、低圧水銀蒸気中のアーク放電によって発生する紫外線を、放電管内面に塗布した蛍光物質により可視光線に変え、放電自身の発する可視光線とともに利用する光源である。蛍光ランプにはJISC7601蛍光ランプ(一般照明用)の規格があり、安定器はJISF8431船用蛍光灯安定器の規格がある。蛍光灯の点灯方式には、予熱始動形、ラピッドスタート形(rapid start type)等がある。通常はグロースタータ(glow (switch) stater)を使用する予熱始動形のものが多く使用される。ラピッドスタート形のものは安定器にフィラメント加熱用巻線を設けて、常にフィラメントを加熱するようにしたもので、1秒前後に多数の蛍光灯を点灯できる利点がある。
(3) その他
高圧水銀ランプ、ナトリウムランプ、キセノンランプ等が船に利用されている。高圧水銀ランプはJISC7604(高圧水銀ランプ)として規格化され、また、低圧ナトリウムランプはJISC7610(低圧ナトリウムランプ)として規格化されている。何れも暴露甲板照明に使用されている。また、探照灯には白熱電球の代わりにキセノンランプが利用されている。