随想
「国際燃焼機関会議(CIMAC)潤滑油ワーキンググループ会議」に出席して*注)
岩本勝美**
1. はじめに
2000年(平成12年)10月11日(水)、12日(木)ポーランドポズナン市にあるホテルポロネズで第30回CIMAC潤滑油WG国際会議およびCECIL-047会議が開催された。CECIL-047は欧州共同評議会潤滑油調査部会で、潤滑油の性能および試験方法を調査研究することを目的としており、CIMAC潤滑油WG国際会議のメンバーがこの部会のメンバーとオーバラップしているために、毎回、CIMAC潤滑油WG国際会議翌日に開催されている。筆者は日本舶用機関学会燃料潤滑委員会より代表して両委員会に出席し、CECIL-047会議にはオブザバーとして出席したものである。
2. CIMAC潤滑油WG会議
第30回CIMAC潤滑油WG会議は議長:J.F.Chapuy氏(SEMT Pielstick)、幹事:K.C.Lim氏(BP Marine)のもと、10月11日9時より5時まで開催された。出席者は日本からの2名(岩本および三菱重工若月氏)を含めて、オイルメーカー、ディーゼルエンジンメーカのメンバー23名であった(写真1)。
議長J.F.Chapuy氏(SEMT Pielstick)の開会の挨拶の後、本会議ホスト役であるE.Cwalina氏(H.Cegielski)およびAndre Verhelst氏(Texaco)よりH.Cegielski社およびTexaco社の紹介があった。
審議事項は以下の通りである。
(1) メンバーの変更および連絡先について報告があった。
(2) 前回議事録の確認
前回議事録が異議なく承認された。
(3) CEC IL 047 (パリ)についての報告(M.Cannon氏より)
M.Cannon氏は来年1月にリタイア予定
(4) Heavy FuelのWGについての報告がW.Fabriek氏よりあった。
(5) ドキュメント“Guidelines for the Lubrication of Large High Speed Diesel Engines”についてK.C.Lim氏より説明があり、内容について審議が行われた。この内容について後日コメントがある場合は11月15日まで。
(6) 日本で作成したドキュメント“Oil Degradation”について審議を行い、各委員から次の意見が出た。
1] Oil Oxidationのみの記述となっているのでSoot、Contaminationなどについても記述する必要がある。
2] Table2はオミットされるのが良いと考えるが、ただしRec13、15を入れる必要がある。