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49er級でシドニーオリンピック出場

横浜市消防局

 

横浜市金沢消防署六浦消防出張所に勤務する佐々木共之消防士(三六歳)が九月一七日から三〇日までの間、オーストラリア・シドニー湾のラッシュカターズ・ベイで開催されるシドニーオリンピックのセーリング競技49er(フォティーナイナー)級の日本代表として出場する。

49er級とは、シドニーオリンピックから採用された新種目で「全長約五m、マスト長八・一mの二名乗りのヨットで、三枚の大きなセール(面積五七・七m2)を操作して指定されたマークを回り着順を競うもので、技術はもとより体力を非常に必要とし、高速化を追求した姿は、デッキの横が翼のように張り出し「海のFl」とも呼ばれている。なお、ペアを組むのは、関東自動車工業(株)の中村健治選手である。

佐々木選手は、救助隊員として勤務する傍ら非番や休みを利用して、週二回のウエートトレーニングと週三回の海上練習を行い、前回のアトランタオリンピックにも一名乗りのレーザー級で出場しており、今回、二度目のオリンピック出場となる。

出場に際して、池田春雄全国消防協会会長から激励を受けた佐々木選手は、「アトランタオリンピック後、レーザー級から新種目である49er級に変更して三年半の間、皆さんに自分達の可能性を信じていただいたことで競技を続けることができました。シドニーオリンピック出場に満足することなく、オリンピックの全てのレースにおいて、ひとつでも順位をあげるよう最善を尽くしたいと思います。」と、抱負を語っていた。

 

(写真向かって右側が佐々木選手)

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中迎隆敏氏撮影

 

<英文例> あなたの消防英語

Before you consider fighting a fire (1)

・ Call the fire department.

・ Make sure everyone has left the building or is leaving.

・ Never, never try it alone; work in pairs with two extinguishers.

 

投稿要領について

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編集後記

★残暑の厳しい日が続いています。昔は暑い夜には怪談話などをして涼をとったというような話を聞きましたが、電力化の進んだ現代では皆さんはクーラーを付けた部屋で涼んでいることと思います。今月号は、電力にも関係し、怪談に出てくる幽霊の如く姿形が目に見えない放射線の危険性と放射線施設の現状について事故事例を挙げながら解説をして頂きました。

★放射線施設と聞くと原子力発電所のような大規模で特殊なものと思いがちですが、放射線物質の取扱は病院を始め大学、研究機関等身近な所でも使われていることを改めて認識いたしました。勿論、施設や設備、取扱についての安全管理対策は万全でなければなりませんが、先般のJCOの例を見る如く安全管理対策が御座なりになると取り返しのつかない事態となってしまいます。目に見えないだけに、いざという時の消防活動は困難かつ危険を伴いますが、正しい知識をもって対処することが肝要ではないでしょうか。

★目に見えるように、目立つようにしなければいけないのが広報だと思います。今回執筆していただいた「より親しまれる行政広報」にもあるように、人の目を引くには人の求めに応じた内容即ち広聴が大事です。今、何が求められているのか的確に捉えることが行政を進める上で必要なことです。肝に銘じて今後の編集にあたりたいと思います。 (高宮)

 

平成一二年八月一五日印刷

平成一二年八月二〇日発行

編集・発行所

財団法人 全国消防協会

東京都千代田区飯田橋三丁目一一番一三号

(飯田橋豊国ビル四階)

電話〇三(三二三四)一三二一(代)

FAX〇三(三二三四)一八四七

 

 

 

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