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わが町

 

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「山中漆器」

400年の伝統を今に受け継ぐ山中漆器。材質を生かした木地に塗りや加飾の美しさがプラスされ、優雅ななかにも親しみのある素朴な味わいを見せています。

 

温泉と漆器の町

 

山中町は、石川県の最南端に位置し福井県に隣接しています。面積は一五四・三九km2、人口一〇、三七〇人で、全面積の約九五%を山地で占め、白山山系に属する大日山より源を発する大聖寺川と動橋川の二大水系が貫流した温泉と伝統産業が調和した町です。

山中温泉の歴史は古く、今から約一、三〇〇年前にさかのぼります。

江戸時代山中温泉を訪れた松尾芭蕉は、有名な「温泉頒」で有馬・草津と並ぶ扶桑三名湯と讃え、山中温泉をこよなく愛されました。

現在は渓流沿いに近代設備の整ったデラックスな旅館が建ち並び、我が国有数の温泉観光地として賑わっています。

山中町の魅力は、温泉だけではなく、伝統工芸である山中漆器があります。約四〇〇年前、越前から大聖寺川上流の真砂村に木地師が移り住み、挽物技術が山中に伝わり、江戸中期以降は京都から技法を導入、塗とともに蒔絵の技術も取り入れ急速に本格的な漆器へと発展しました。戦後は合成素地や化学塗料による新感覚製品を量産するかたわら、伝統の木製漆器においては、繊細で巧妙なロクロ挽きの技術が優れ、形状、文様、着色なども合わせて格調の高い製品を世に送り続けています。

山中町消防本部は、昭和三〇年四月一日に発足し、現在一本部、一署、職員二七名、消防団員七五名の体制で、地域住民の生命・財産を守るため職、団員一丸となって消防業務に全力をあげています。

 

山中町消防本部

消防長事務取扱・町長 田中實

 

 

 

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