韓国及び中国の国家規格について
財団法人 日本船舶標準協会
業務部 調査役 久米領平
近年、船舶建造設備の急激な新設・増強を行いながら大形船舶の受注・建造が大幅に進展している韓国及び中国において、船舶関係の日本工業規格(JIS F)に相当する国家規格の構成及び項目等についての概況調査を(財)日本規格協会(JSA)ライブラリー所有の関係資料にて行いましたので、その概要についてJIS F等と対比しながら、ご参考までに以下ご紹介いたします。
1. 韓国規格(KS:Korean Standards)
1.1 調査資料
KS CATALOGUE (規格目録):English Version 1998(JSA手持ちの最新版)にて調査。
1.2 規格区分について
1) KS Division
A: Basic Standards & Miscellaneous
B: Mechanical Engineering
C: Electrical & Electronic Engineering
D: Metals
E: Mining
F: Civil Engineering & Architecture
G: Household Goods & Office Supplies
H: Food Products
K: Textiles
L: Ceramics
M: Chemical Engineering
P: Medical Equipments
R: Transportaition Machinery
V: Shipbuilding
W: Aircrafts & Aviation
X: Information Processing
2) V (Shipbuilding)の内訳
・General:規格番号0020〜3984、規格数約250、KSマーク約6規格。
・Engines:規格番号4211〜7816、規格数約180、KSマーク約51規格。
・Electric Equipments:規格番号8011〜8862、規格数約70、KSマーク約2規格。
・Navigation Instruments:規格番号9111〜9506、規格数約7、KSマークなし。
・規格総数:約507規格。この内、KSマークは約59規格。
・KSマーク:JISマークに相当すると推定される。
・規格目録には、他国の国家規格・国際規格等との関連性についての記述はないので詳細に調査しないと判断できないが、JIS Fの様式に類似していると推定される。
2. 中国規格(又はGB規格:「国家標準」の中文読みのアルファベット頭文字)
2.1 調査資料
中華人民共和国国家標準目録(国家質量技術監督局編GB規格):中文/English併記の2000年版にて調査。
3.2 規格区分について
1) GB Division
A: General
B: Agriculture, Forestry
C: Medicine, Public Health, Labour Protection