2. 創業から現在まで
昭和23年(1948年)
会社創業以来、今年で50余年になります。
戦後約50余年が経過した現在、戦後という言葉自体が薄くなりましたが、当時の世相は、空襲によって破壊された傷痕が残っており、交通機関はやっと汽車(SL)や電車が走っている状況で、毎日の食べ物にも事欠く有り様でヤミヤが横行している時代でした。
その当時、戦災により荒廃した交通機関のうち省営バス(運輸省、その後旧国鉄バス)の大整備のため、バス車体用品の規格統一化を目指し、バス車体用品の設計・製作・販売をあしがかりに五光製作所を設立しました。昭和25年(1950年)に現在の場所に工場を建設し、翌年に日本国有鉄道(現在のJR)ディーゼル動車(気道車)向けとして逆転機・減速機を受注しました。
現在でも主力製品の一つで、全国のディーゼル動車、レールバスに採用され、海外では台湾、韓国、フィリピン、タイ、サハリン、アイルランド等数多く輸出の実績があります。
昭和30年(1955年)
軽油の燃焼式車両用暖房装置を自社技術で開発し、国鉄向けディーゼル動車用燃焼式ヒータを受注し、それ以来全国のディーゼル動車やバスに採用され、その応用型として艦艇・船舶等多方面に採用されています。
昭和39年(1964年)
主力製品であるトイレットシステムは、名神高速道路開通と時を同じくして国鉄・自動車局の指導のもと、高速バス、長距離バス、観光バス用として開発されました。以降、全国の高速道路網が完備されるのと比例して都市間を結ぶ都市間高速路線バスはもとより観光バスに多数採用されています。
昭和42年(1967年)
東海道新幹線に開発採用されています。
昭和44年(1969年)
当年からは、列車の黄害は、環境衛生上社会問題であるとの認識から、在来線の長距離特急寝台列をはじめローカル線のディーゼル動車に至る車両トイレの改造工事に着手し、今日に及んでいます。
昭和47年(1972年)
船舶用汚水処理装置を開発、その後船舶用としての種々な汚水処理装置を開発し、随時、米国合衆国沿岸警備隊(USCG)及び、国際海事機構(IMO)の規格に基づく英国海事局(DOT)等の型式承認を取得しており、世界中のいずれの国にも御使用頂く事が出来ます。
平成3年(1991年)
スェーデン・EVAC社及びフィンランド・EVAC社と技術提携し、真空式トイレットシステムの製造・販売を開始しました。
鉄道車両は、JR/九州の特急「つばめ」をはじめとして全国の在来特急車・新幹線用では、JR/東海「TEC 700・のぞみ」、JR/西日本「TEC 500・のぞみ」、JR/東日本「E2・E4やまびこ、つばさ、あさひ、あさま」等・寝台特急車では「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」「カシオペア」等・その他一般在来車にも多数採用されています。
船舶用は、海上自衛隊「あすか」・水産庁「照洋丸」等に採用されています。
バス用は、長距離高速バスを中心に多数採用されています。
平成4年(1992年)
ドイツ・ベバスト社の日本法人であるベバスト日本(株)を買収し、WEBASUTO,AIR-HEATER、PRE-HEATERの輸入・販売を開始し、車両、バス、船舶及び特殊車両に供給しております。
平成11年(1997年)8月
それまで新橋本社と目黒工場との生・販分離であった体制を目黒工場内に移転統合しました。これにより、製造・販売とが一体となり、一層の合理化を推進することはもとより、お客様のニーズ・要求に応え、より良いサービスを提供し、更に御満足の頂ける品質を御提供出来ることを確信します。