日本財団 図書館


会長就任ご挨拶

 

財団法人 日本船舶標準協会

会長 増田信行

001-1.gif

 

このたび、南会長の後をうけまして、日本船舶標準協会の会長に就任いたしました。

この機会に関係の皆様方に、一言ご挨拶を申し上げます。

日本船舶標準協会は、今日まで諸先輩のご努力により、船舶に関する標準化事業を総合的に行う団体として、永年にわたり海運、造船、舶用工業など関係業界の発展に大きな役割を果たしてきました。

近年、工業標準化事業は、経済環境の急激な変化・技術革新の著しい進展・WTOの貿易の技術的障害に関する協定の発効等を踏まえ、国内にとどまらず国際的にも益々その重要性が高まってきております。

すなわち、JISをはじめとする国内規格も国際規格を基礎として採用しなければならなくなったこと。欧米諸国が、国際規格を戦略として積極的に活用しようという気運が顕著となってきたこと。また、造船部門では、ISOとIMOとの関係緊密化に伴い、ISOの役割が、従来にも増して重要になってきたことなどをあげることが出来るかと思います。

この様な情勢の下で、当会は、創設以来50年間にわたり務めてきたオランダに替って、ISO/TC8の幹事国業務を、新たに引受けることとなりましたが、これら業務を的確に遂行することにより、我が国として単に国際規格の受け入れと言う、受け身の対応のみではなく、我が国の有する高いポテンシャルを活用し、国際標準化活動に積極的に参画し、国際貢献に務めますと共に、我が国の意見を極力、国際規格に反映していく必要があると考えております。

協会の役員の方々や評議員の皆様、そして賛助会員の皆様のご協力を頂きながら、この重責を全うする所存でございますので、何分にもご支援方宜しくお願いいたします。

また、南会長はじめ歴代会長が築いてこられた路線を受け継ぎ、世界有数の海運・造船国としての、責務の重要性を認識いたしまして、関係産業界の発展のため、努力して参る所存でございます。

今後とも、主務官庁を始め、関係諸団体の皆様の、ご指導ご支援のお力添えを、心からお願い申し上げまして、会長就任のご挨拶といたします。

 

 

 

目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION