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ISO/TC8 Business Plan

Date: 2000-12-28

Version: Draft#3

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ビジネスプラン(仮訳版)

ISO/TC8

(船舶及び海洋技術)

 

1 緒言

 

1.1 ISO専門委員会及びビジネスプラン

正式なビジネスプランをISO専門委員会(ISO/TC)の段階へ及ぼして策定することは、事業の主要な見直しに属することであって、重要な措置である。その目的とするところは、(1)ISO作業計画を、明らかにされている事業環境のニーズと傾向とに合わせることと、(2)各ISO/TCに対し、各種プロジェクト間の優先順位をつけるとともに、国際規格の利用性から見て予測される利益を拾い出し、かつ、規格作成を通じプロジェクトのための資源(人的及び物的)を適当に確保させることと、である。ビジネスプランの考えを実施する場合、各員はその役割により、国際的規格化作業を全体に有効ならしめる上に大きな貢献をすることとなろう。

我々は、このビジネスプラン見直しにお時間を割いていただくことに対し、深甚なる謝意を表します。

 

1.2 国際規格の作成とISOの役割り

国際規格作成の第一目標は、貿易に対する技術上の障壁排除を通し、製品及び役務の交換に便宜をもたらすことである。

3団体が、国際規格の立案、作成及び採択の責任を負っている。この場合において、ISO(国際標準化機構)は、IEC(国際電気標準会議)の責任である電気技術部門、及び大巾にITU(国際電気通信連合)の責任である通信技術の大部分を除く、全分野につきその責任を負うものである。

ISOは、法的組織であり、約130箇国の国家規格団体(NSB)(国際レベルで社会と経済の利益を代表する組織)がそのメンバーとなっており、スイスのジュネーブに拠を構える中央事務局が事務の中枢となっている。

ISOで作成される主要なものは、国際規格である。

国際規格は、全世界的に開放され、かつ透明であるということと、コンセンサスが得られていて技術的一貫性が得られていることという重要な原則に立っている。これら原則は、一般の意見の段階(ISOの技術上の質問)に根を下ろしていて、すべての関係者を代表するISO専門委員会(ISO/TC)での規格育成を通じて安全に保護されている。ISO及びその専門委員会はまた、市場のニーズに沿うべく、ISO技術仕様書(ISO/TS)、ISO一般利用可能仕様書(ISO/PAS)及びISO技術報告書(ISO/TR)を提供することもできる。これらISOの制作物は、低位のコンセンサスの産物であり、そのため国際規格と同じ地位のものとは言えない。

ISOはまた、「諸団体の活動」と、「ISO及びその国家メンバーが代表となって行う正式な規格化の過程」との間の合間を取り持つ狙いを有する産物として業界技術協定(ITA)を提供する。重大な特徴は、ITAがISOの検討会及びフォーラム(直接の利害を有する参加者のみで構成するもの)によって作成されていることであり、そのため国際規格それ自身とは調和されてはいない。

 

2 ISO/TCの事業環境

 

2.1 事業環境の説明

以下に掲げる政治的、経済的、技術上、規則上、法的、社会的又は国際的動きは、このISO/TCの所掌範囲に関する産業部門、製品、材料、秩序、又は実施要領をめぐる事業環境を説明するものである。

 

 

 

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